前回に続き千葉県木更津市にて、今回は5階建マンション階段部分の防水工事施工を紹介させていただきます。
マンションの廊下や階段などでよく見かけるノンスリップシートですが、接着剤にて貼り付けていくため建物の下地がとても重要となります。
下地の処理をしっかりおこなわないと施工後に、水溜り・浮きや剥がれが生じてしまい、最悪なケースでは隙間から雨水が侵入し建物を傷ませてしまうケースもあります😱
今回は既存ノンスリップシートが劣化により浮きと剥がれが生じていました。
入居者様の安全にもかかわる部分なので、今回は全面撤去し下地から全てやり直すプランとなりました。
使用材料
【下地調整材】
(NSカチオンワン#1)
【立上り・ササラ防水材】
エバーコートZERO-1H
【踊り場部シート】
(タキストロンSA)シート
【階段部】
(タキステップ5W1200幅)
【端末シール】
(タキシール) を使用しました。
▼施工前▼
▼施工手順▼
1.高圧洗浄
既存の汚れ、泥、苔などを高水圧にて洗浄しキレイな状態にしてから施工に入ります。
2.既存ノンスリップシート撤去
ハツリキなどの電動工具を使用して古いシートを剥がしていきます。この時下地コンクリートをできる限り傷つけないよう注意します。
3.ケレン・清掃
既存ノンスリップシート撤去後、細かなシート、接着剤、コンクリートなどの異物を、カワスキ・スクレーパーなどを使用してキレイで平滑になるまでケレンしていきます。
4.下地調整
既存の肌面の粗く凸凹したコンクリートに相性よく接着性に優れた樹脂モルタルにて表面を整えていく作業です。
5.欠損部処理(成形)
既存の立上りや床面などに、ひび割れや爆裂がある場合は、Kモルタルにて成形してから防水材を塗布します。
6.不陸調整
以前から雨が降ると決まった場所にだけ雨水が溜まるとのお客様が悩んでいましたので、サービス施工として不陸調整をおこないました(28箇所)。
7.プライマー塗布・立上り・ササラ部ウレタン主材1層目塗布
樹脂モルタル乾燥後、モルタル用プライマーを塗布し乾燥後に立上り部分のウレタン主材1層目を塗布していきます。
8.立上り・ササラ部ウレタン主材2層目塗布
一層目塗布翌日、完全乾燥を確認してから2層目を塗布していきます。
9.立上りトップコート塗布
ウレタン主材2層目が完全乾燥を確認後、トップコートを塗布していきます。ウレタン主材は紫外線に弱いため保護材を塗布していきます。
10.タキステップシート貼り
床面に専用接着剤(タキボンド#607)をクシハケを使用して均等に塗っていき、乾燥(オープンタイム)後に下から順番に貼っていきます。この時専用工具を使用してしっかりと転圧していきます。
11.踊り場シート貼り
床面に専用接着剤(タキボンド#607)をクシハケを使用して均等に塗っていき、乾燥(オープンタイム)後に下から順番に貼っていきます。この時専用工具を使用してしっかりと転圧していきます。
12.ジョイント部溶接処理
専用の溶接棒を使用し熱風機(ライスター)で溶かしながら隙間を埋めていきます。
13.端末シール充填
マスキング養生をおこなったあとに専用シール材(タキシール)を端末部に充填しヘラで押さえて端末部から雨水が侵入することを防止していきます。
13.施工完了
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