「塗装防水」「防止工事」という言葉を聞いたことはあるものの、塗装工事と防水工事の違いがわからず、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。
実際、これらの言葉は現場や業者によって使われ方が異なり、誤解されたまま工事を進めてしまうケースも少なくありません。
この記事では、塗装防水の意味と実態を整理したうえで、防止工事との関係性・塗装工事と防水工事の役割や費用の違いを解説します。
さらに、どちらを選ぶべきかの判断基準や、工事で失敗しないための注意点も紹介するので、後悔しない工事選びの参考にしてください。
防水に関して気になる方は、株式会社翔和へお気軽にご相談ください。
塗装防水とは?意味と実態を正しく理解しよう

「塗装防水」という言葉は、実は正式な工法名ではありません。
建築基準法や業界基準で定義された防水工事の名称ではなく、現場や広告表現のなかであいまいに使われている言葉です。
そのため、人によって意味の捉え方が異なり、誤解が生じやすい点には注意が必要です。
多くの場合、塗装防水とは「防水性能があるように見える塗装」を指しています。
例えば、防水塗料や弾性塗料を使用した外壁塗装を、防水工事と同じように表現しているケースです。
しかし、塗装はあくまで建物表面を保護する役割が中心であり、本来の防水工事とは目的や構造が異なります。
言葉の印象だけで防水性能を期待してしまうと、必要な工事を見誤るおそれがあります。
まずは「塗装防水」という表現の実態を正しく理解することが大切です。
防止工事とは?防水工事との関係性

「防止工事」とは、建物の劣化や雨漏り、腐食などを未然に防ぐことを目的とした工事の総称です。
特定の工法名を指す言葉ではなく、建物を長く安全に使い続けるための予防的な考え方として使われるケースが多いです。
この防止工事という大きな枠の中には、「防水工事」と「塗装工事」の両方が含まれます。
防水工事は雨水の侵入を防ぐ役割を担い、建物内部へのダメージを抑えるために欠かせません。
一方、塗装工事は外壁や屋根を保護し、劣化の進行をゆるやかにする目的でおこなわれます。
役割や工法は異なるものの、共通しているのは建物を守るという点です。
そのため、防水工事と塗装工事は、いずれも防止工事の一部として捉えられるケースも多く見られます。
防水に関して気になる方は、株式会社翔和へお気軽にご相談ください。
塗装工事と防水工事の違い

塗装工事と防水工事は、どちらも建物を守る工事ですが、目的や役割は大きく異なります。
言葉の印象だけで判断すると混同しやすいため、違いを整理して理解しておくことが重要です。
まずは全体像を比較表で確認してみましょう。
|
項目 |
塗装工事 |
防水工事 |
|---|---|---|
|
主な目的 |
美観の維持・劣化防止 |
雨水の侵入防止 |
|
防水性能 |
副次的(限定的) |
主目的(高い) |
|
工法の特徴 |
塗膜で表面を保護 |
防水層を形成 |
|
ひび割れへの対応 |
軽微なもののみ |
動きや下地に対応 |
|
雨漏り対策 |
原則不可 |
可能 |
|
想定される部位 |
外壁・屋根 |
屋上・ベランダ・バルコニー |
塗装工事の役割と特徴
塗装工事の主な目的は、外壁や屋根の美観を維持し、素材の劣化を防ぐ点にあります。
紫外線や雨風から建物表面を保護し、劣化の進行をゆるやかにする役割を担っています。
防水塗料や弾性塗料を使用すれば、撥水性や防汚性を高めることは可能です。
ただし、水の侵入を物理的に止める構造にはなっていません。
そのため、塗装工事はあくまで予防的な工事であり、雨漏りが発生している状態では根本的な解決にはつながらないでしょう。
「塗装=防水」と考えてしまうと、必要な工事を見誤るおそれがあります。
防水工事の役割と特徴
防水工事の主な目的は、雨水の侵入を物理的かつ構造的に防ぐことです。
ウレタン防水やシート防水などの工法により、防水層を形成し、建物内部への水の侵入を防ぎます。
防水層は、ひび割れや下地の動きにも対応できるよう設計されており、ベランダや屋上など雨水が集中しやすい部位に適しています。
雨漏りが発生している場合や、防水性能の回復が求められる状況では、防水工事が必要になるケースが少なくありません。
防水工事は見た目よりも機能性を重視する工事であり、建物の耐久性を左右する重要な役割を担っています。
株式会社翔和の防水工事の事例は、こちらをご覧ください。
塗装工事と防水工事で費用はどれくらい違う?工事別の費用と考え方

塗装工事と防水工事は、目的や工事内容が異なるため、費用にも明確な差が出ます。
単純な金額だけで判断せず、それぞれの工事が、何にコストをかけているのかを理解することが大切です。
ここでは、工事別に相場と考え方を整理します。
- 塗装工事の費用相場
- 防水工事の費用相場
- 費用に差が出る理由と安さに潜むリスク
順に解説します。
塗装工事の費用相場
塗装工事の費用相場や内容は、下記のとおりです。
|
項目 |
費用の目安 |
|---|---|
|
平米当たりの単価 |
2,500〜4,500円 |
|
30坪前後の戸建て(外壁+屋根) |
80〜120万円 |
|
主な工事内容 |
高圧洗浄・下地補修・塗装 |
|
主な目的 |
美観維持・劣化防止 |
塗装工事は、外壁や屋根の表面を保護する工事です。
工程は、下地補修や洗浄・塗装が中心となり、構造的な防水層を形成する工事ではありません。
そのため施工日数や材料が比較的抑えやすく、防水工事に比べると費用は低くなりやすい傾向があります。
あくまで美観の回復と素材の保護を目的とした工事だと理解しておくことが重要でしょう。
防水工事の費用相場
防水工事の費用相場や内容は、下記のとおりです。
|
防水工法 |
平米単価の目安 |
耐用年数 |
特徴 |
|---|---|---|---|
|
ウレタン防水 |
4,000〜6,500円 |
約8〜10年 |
形状が複雑な場所にも対応しやすい |
|
シート防水 |
5,000〜7,000円 |
約10〜20年 |
均一な品質を確保しやすい |
|
FRP防水 |
4,000〜8,000円 |
約10〜15年 |
高強度で工期が短い |
防水工事では、下地処理を入念におこなったうえで防水層を形成します。
水の侵入を物理的に防ぐ構造が求められるため、材料費や工程数が増え、塗装工事より高額になりやすい点が特徴です。
一方で、雨漏り対策や防水性能の回復が必要な場合には欠かせない工事と言えるでしょう。
陸屋根の防水工事の費用などに関する詳しい情報は、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】陸屋根の防水工事の種類と費用を抑える方法・防水効果を長持ちさせるポイントを解説
費用に差が出る理由と安さに潜むリスク
塗装工事と防水工事の費用差は、材料の性能・施工工程の多さ・施工精度・耐用年数の違いによって生まれます。
防水工事は初期費用が高くなりやすいものの、その分雨水の侵入を防ぐ性能や耐久性が求められます。
一方、価格の安さだけで工事を選んでしまうと、十分な下地処理がおこなわれず、早期劣化や再工事につながるケースも少なくありません。
結果として、雨漏りが発生し、余計な補修費用がかかるリスクも高まります。
費用は「安さ」ではなく「目的に合っているか」で判断する視点が重要です。
塗装工事と防水工事どちらを選ぶべき?状況別の判断基準

塗装工事と防水工事のどちらが適しているかは、建物の状態や目的によって変わります。
費用の安さや言葉の印象だけで選ぶと、後悔につながることも少なくありません。
状況別に判断するための具体的な基準は、下記の4点です。
- 雨漏りがあるかどうかで判断する
- 劣化の進行度で判断する
- 見た目を重視するかどうかで判断する
- 長期的な安心を重視するかどうかで判断する
順にみていきましょう。
雨漏りがあるかどうかで判断する
すでに雨漏りが発生している場合、塗装工事だけで根本的に解決するのは難しいでしょう。
塗装は表面を保護する工事であり、水の侵入経路を物理的に塞ぐ構造にはなっていません。
雨漏りが確認できる場合は、原則として防水工事による止水処理が必要になります。
防水層を形成し、水の侵入自体を防がなければ、再発するリスクが高まります。
応急的に塗装で対応しても、結果的に再工事が必要になるケースは少なくありません。
株式会社翔和が手掛けた、漏水部分の防水補修工事の事例は、こちらをご覧ください。
劣化の進行度で判断する
外壁や屋根の劣化が表面にとどまっている場合、塗装工事で対応できるケースもあります。
色あせや軽微なひび割れであれば、塗装によって劣化の進行を抑えることが可能です。
一方、下地まで傷んでいる場合や、防水機能が低下している状態では塗装だけでは不十分です。
このようなケースでは、防水工事によって下地処理からやり直し、防水性能を回復させる必要があります。
劣化の段階を見極めることが重要です。
見た目を重視するかどうかで判断する
外観をきれいにしたい、建物の印象を一新したいなどの目的であれば、塗装工事が向いています。
色や仕上がりの選択肢も多く、美観を整える効果が期待できるでしょう。
しかしながら、防水工事は見た目の変化よりも機能性を重視する工事です。
雨漏り対策や防水性能の回復が主目的であれば、外観よりも性能を優先し、防水工事を選ぶべきです。
目的の違いを意識して、判断しましょう。
長期的な安心を重視するかどうかで判断する
初期費用を抑えたい場合、塗装工事が選ばれやすい傾向があります。
ただし、塗装は防水性能を回復させる工事ではないため、状況によっては再工事が必要になる可能性もあるでしょう。
長期的な安心や、再工事のリスク低減を重視するのであれば、防水工事がおすすめです。
防水層の形成により耐久性が高まり、結果的にトータルコストを抑えられるケースも少なくありません。
目先の費用だけでなく、将来を見据えた判断が求められます。
防水に関して気になる方は、株式会社翔和へお気軽にご相談ください。
塗装工事や防水工事で失敗しないための注意点

塗装工事と防水工事は、業者の説明や見積内容を十分に確認しないまま進めると、思わぬトラブルにつながることがあります。
工事後に後悔しないために押さえておきたい注意点は、下記の4点です。
- 塗装工事で「防水できる」と言われたときは鵜呑みにしない
- 見積書の内訳を必ず確認する
- 工事内容の説明が曖昧なまま契約しない
- 保証・アフターサポートの有無を確認する
順にみていきましょう。
塗装工事で「防水できる」と言われたときは鵜呑みにしない
塗装工事で使われる塗料には撥水性を持つものがありますが、これは水を弾く性能であり、防水工事が担う「止水」とはまったく別物です。
撥水性があるからといって、水の侵入を完全に防げるわけではありません。
「防水できます」と説明された場合は、どこまでの防水性能を想定しているのかを具体的に確認する必要があります。
防水層を形成するのか、雨漏りに対してどの程度の効果があるのかなど、内容を曖昧にしたまま契約するのは避けたほうがよいでしょう。
見積書の内訳を必ず確認する
見積書の内容は、工事の質を判断する重要な材料です。
「工事一式」などの表記が多い場合、実際にどのような作業がおこなわれるのかわかりにくくなります。
材料の種類や使用量・施工工程・施工範囲が具体的に記載されているかを確認しましょう。
内訳が明確な見積書であれば、不要な工事や手抜き施工のリスクを減らすことにもつながります。
不明点は必ず事前に質問する姿勢が大切です。
工事内容の説明が曖昧なまま契約しない
「たぶん大丈夫」「問題ありません」などの抽象的な説明だけで工事を進めるのは危険です。
工事内容が具体的に説明されていない場合、想定と違う仕上がりになるケースもあります。
施工方法や使用する工法・想定される耐用年数・どこまで保証されるのかなどの点は、必ず契約前に確認しておきましょう。
納得できる説明がない場合は、別の業者に相談する判断も必要です。
保証・アフターサポートの有無を確認する
工事後に不具合が発生した場合、どのような対応をしてもらえるのかは重要です。
保証が付いていない、もしくは条件が不明確な場合、追加費用が発生する場合も少なくありません。
保証年数や保証対象となる範囲、免責条件などを事前に確認しておくことで、工事後の不安を減らせます。
アフターサポート体制が整っているかどうかも、業者選びの大きな判断材料になるでしょう。
アフターサポートが気になる方は、最長15年保証で安心の株式会社翔和へお気軽にご連絡ください。
防水のプロに相談したほうがいい理由

塗装業者と防水業者には、それぞれ得意とする分野があります。
外観の改善や表面保護が目的であれば塗装工事が適していますが、雨漏りや防水性能の回復が目的の場合、より専門的な判断が求められるでしょう。
防水工事は、建物内部への水の侵入を防ぐ重要な役割を担っており、表面的な見た目だけで判断できるものではありません。
そのため、劣化状況や構造を踏まえた診断ができる防水のプロに相談すれば、適切な工事選択につながります。
ここでは、防水のプロに相談した方がいい理由を具体的に解説します。
塗装と防水を混同せずに正しく診断してもらえるから
防水のプロは、外壁や屋根の見た目だけで判断するのではなく、下地や構造部分の劣化状況まで確認します。
ひび割れの状態や水の回り込み方などを把握し、原因を見極めたうえで判断できる点が強みです。
その結果、塗装工事で十分なのか、防水工事が必要なのかを正確に見極められます。
不要な工事を勧められるリスクを減らし、本当に必要な対策を選びやすくなるでしょう。
建物の状態に合った最適な工事を提案してもらえるから
防水のプロは、建物の構造や築年数、立地条件などを踏まえたうえで工事内容を検討します。
屋上やベランダの形状、過去の補修履歴なども考慮し、状況に合った工法を選定が可能です。
そのため、過剰な施工や不要な工程を省き、過不足のない工事が可能になります。
結果として、費用面でも無駄が少なく、納得感のある提案を受けられる点が大きなメリットと言えるでしょう。
その場しのぎではなく、長期視点で考えてもらえるから
防水工事は、今ある不具合を直すだけでなく、将来的な劣化や再工事のリスクまで見据える必要があります。
防水のプロであれば、数年後の状態を想定したうえで工事設計をおこないます。
短期的な費用を抑えるだけでなく、耐用年数やメンテナンス周期も含めて検討するため、結果的にトータルコストを抑えられるケースも珍しくありません。
長く安心して建物を使いたい場合、専門家の視点は欠かせません。
まとめ|塗装防水と防止工事の違いを理解し後悔のない工事を選択しよう!

「塗装防水」や「防止工事」という言葉は便利な反面、意味を正しく理解していないと工事選びを誤る原因になります。
塗装工事と防水工事は目的や役割が異なり、建物の状態や解決したい課題によって選ぶべき工事も変わります。
費用の安さや言葉の印象だけで判断せず、雨漏りの有無や劣化の進行度、長期的な安心まで見据えることが、後悔しないための重要なポイントです。
判断に迷った場合は、塗装と防水を混同せず、建物の状態を的確に診断できる防水のプロに相談しましょう。
防水工事のプロである株式会社翔和なら、状況に応じた最適な提案とサポートが可能です。
まずは専門家の視点を取り入れ、納得のいく工事選びを進めてみてください。




