一般的な戸建て住宅に使われる外壁材は種類が多いですが、市場シェアの70%以上が窯業系サイディングで占められています。2位がモルタルで10%程度、3位が金属系サイディングで9%程度、ALCが3%程度です。
窯業系サイディングが約8割というデータもあるので、自宅の外壁材が何か迷われたら窯業系サイディングである可能性が極めて高いといえます。しかし、必ずしもそうであるとは限りません。ご自宅の外壁材を正確に知っておくことはこれからお家を維持していく上で大切なことです。
外壁材によってメンテナンスサイクルも相性の良い塗料も変わってくるので、このブログを機に種類と特徴について深められればと思います(*^^)v
外壁材の種類・特徴
窯業系サイディング
セメントに木質系の繊維を混ぜて成型し、加工したものです。型に流し込んでよって成型するので、どんな形にもでき、塗料によって色付けされているので、塗り替えによって自由に色を変えることもできます。メリットとして、レンガ調、石目調などの多彩なデザインの外壁が低コストで作れるという点です。また、最近のものはインクジェットプリンターで塗装されるものもあり、より精密な色付けができるようになりました。厚みがあるものは意匠の凹凸も深くできるので、高級感も増します。最近建売住宅でよく見かける壁です。
モルタル外壁
セメントと砂を1対3の割合で混ぜ、水を加えて練ったものを使います。塗り壁材なので、継ぎ目のないシームレスな外壁を作ることできます。実際の仕上げは化粧漆喰を5~10mm程度の厚さで吹き付けるスタッコ仕上げ、砂粒を吹き付けるリシン仕上げ、吹き付けガンで仕上げる吹き付けタイル仕上げ、コテ跡を残す左官仕上げなど、いろいろな方法があります。最近では本物そっくりに手作業で仕上げるモルタル造形もあります。
金属サイディング
ステンレス、アルミ、ガルバリウム鋼板などの金属から作られた外壁材です。これらのうち、ステンレスとアルミは高価なので、一般的にはガルバリウム鋼板から作られたものが普及しています。 金属だと暑い・うるさいというイメージがあるが、遮熱塗料で塗装された上に断熱材と一体型になっているものも多くなっています。
ALC
コンクリートに発泡剤を混ぜ、細かい気泡を含ませることによって計量化したコンクリートパネルになります。この細かい気泡は断熱性能を上げるためにも役立っている。 パネル内部は鉄筋やスチール製の金網で補強されるため、かなり頑健な外壁材。外壁の他、間仕切壁、床、屋根にも使用される。鉄骨造、鉄筋コンクリート造用の厚形パネルと木造や鉄骨造用の薄形パネルなどがあります。某ハウスメーカーの外壁にも使用されているのが有名です。津波にも耐えた・・・とか。
タイル
粘土などを焼き固めたものであり、粘土瓦とほぼ同じものであることから、耐用年数もかなり長いです。 窯業系サイディングや金属系サイディングでタイルを模したものもあるが、質感や目地の素材の違いなとですぐに見分けることが可能です。
木材サイディング
常に硬く、虫害にも強い天然木を加工したものです。腐食に強く、耐火性を備えたものもあるが、非常に高価なものになります。 日本ではかつて杉の表面を焼いて加工した焼き杉の外壁材が一般的でしたが、現在ではとても高価になってしまいました。
樹脂系サイディング
名前のとおり、塩化ビニル樹脂を原料としたサイディングボードです。 国内シェアはわずか1%ともいわれるほど知名度は低めですが、ほかのサイディングよりも耐久性に優れ、20~30年は持つといわれています。 塗装やボード同士を繋ぎ合わせるシーリングという作業が必要ないので、メンテナンスの手間もかかりません。 デメリットとしては、国内で取り扱っている業者が少なくデザインも限られている点です。
主な外壁材の見分け方
サイディング
- 繋ぎ目がありシーリング材で埋められている
- 表面の仕上げがプリント
- 高さ約3mのところに水平方向のつなぎ目がある
窯業系サイディングの大きさは455×3030mmがほとんどで、3030mmの位置に目地ができるため、それを隠すために幕板をつけているケースも多くみられます。ほかのサイディングと比べると、目地の存在感が強いと覚えておくとよいでしょう。金属サイディングに関しては、以前まではシンプルなデザインがほとんどだったものの、近年はレンガやタイルを模したデザインも増えてきており、窯業系サイディングとの区別が難しくなってきています。その場合、こちらも目地に着目してみてください。目地が目立っているものは窯業系、目地が目立たないのが金属系です。樹脂系サイディングでは、コーキングを行わずにボードを張り合わせているのが特徴的です。 プラスチックのような質感から見分けがつくものもあったりします。
モルタル
- 繋ぎ目がない
- 表面の仕上げが手作業
壁に繋ぎ目がなく、どんなに大きな壁でもシームレスな仕上がりになります。表面が職人による手作業で仕上げられています。モルタル表面の模様は、砂粒を吹き付けた「リシン仕上げ」や、漆喰を5~10mmの厚さで吹き付けた「スタッコ仕上げ」、コテの跡を残した「左官仕上げ」などさまざまです。
ALC
- 繋ぎ目がありシーリング材で埋められている
- 窓が外壁よりも内側に取り付けられている
ALCの外壁はサイディングと同じように繋ぎ目があります。サイディングとの違いは壁の厚さで、ACL外壁はサイディングに比べて壁の厚さが約2倍あります。よって窓が壁に埋まるように内側に取り付けられています。
※目地がある外壁材、目地はあるけど目立たない外壁材、目地が全くない外壁材があります。
目地がある外壁材
- 窯業系サイディング
- ALC
目地がない外壁材
- モルタル外壁
目地があるけど目立たない外壁材
- 金属系サイディング
💡窯業系サイディングとALCにはシーリング材が充填されている目地があります。金属系サイディングにも目地はあるのですが、隠されていたり、露出を少なくする工夫がされているため、目立ちません。全く目地がない外壁としてはモルタル外壁が挙げられます。はっきりとした目地が確認できれば、モルタルではありませんし、窯業系サイディングである可能性も低くなります。目地の有無や目立ち具合によって大体の判断が付くので、ご自宅の外壁が何でできているのか、確認してみてください❗❗
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