ヘーベルハウスで雨漏りや外壁の劣化が起きたとき、最初にどこへ依頼すべきか迷う方は少なくありません。
公式のヘーベリアンセンターやヘーベリアンネットで対応できますが、費用が気になる人も多いはずです。
この記事では、修理依頼の方法・費用相場・口コミで語られる実態を整理し、指定業者と外部業者の使い分け方を詳しく解説します。
費用を抑えたい人や、修理先に迷う方はぜひ最後までご覧ください。
ヘーベルハウスの修理に関する問い合わせ先

ヘーベルハウスで不具合が発生し修理が必要になった場合、まず相談できるのが公式の問い合わせ窓口です。
電話とオンラインの2つの方法があり、状況に応じて使い分けるとスムーズに進みます。
- ヘーベリアンセンター
- ヘーベリアンネット
順にみていきましょう。
ヘーベリアンセンター|入居者専用のアフターサービス窓口
ヘーベリアンセンターは、ヘーベルハウスに入居している人が、修理や不具合を相談できる公式窓口です。
雨漏り・外壁の劣化・設備トラブルなど幅広い不具合に対応しており、電話で状況を伝えましょう。
担当者が内容を確認したあと、必要に応じて専門スタッフの訪問手配に進みます。
緊急性の高いトラブルでは優先的に対応してもらえるケースがありますが、繁忙期は訪問日程の調整に時間がかかる可能性があります。
早めに連絡して、状況を共有しておくと安心です。
ヘーベリアンネット|入居者向けの会員制オンラインサービス
ヘーベリアンネットは、修理や点検の依頼をオンラインで完結できる入居者向けサービスです。
Webから申請できるため、電話受付が混み合う時間帯でも手続きしやすく、依頼履歴をマイページで確認できる点が便利です。
症状を文章で共有できるため、担当者が事前に状況を把握しやすいメリットがあります。
ただし、訪問日程は調整が必要となり、混雑状況によっては時間を要する場合があります。
ヘーベルハウスのメンテナンスの仕組み

ヘーベルハウスは、定期点検と修理提案がセットで進む独自のメンテナンス体制を採用しています。
保証期間との関係も重要で、対応時期を誤ると費用負担が大きくなるため、仕組みを理解しておくと安心です。
- ヘーベルハウスの定期メンテナンスと修理の関係
- ヘーベルハウスの保証期間と修理費の関係
順に解説します。
ヘーベルハウスの定期メンテナンスと修理の関係
ヘーベルハウスでは、1年目・2年目・5年目、それ以降は5年おきといった節目で定期点検がおこなわれ、その際に修理が必要と判断されるケースが少なくありません。

出典:ヘーベルハウス公式サイト
点検と修理は密接に連動しており、劣化を放置したまま次の点検期を迎えると、保証対象外となる可能性があります。
特に屋上防水・外壁シーリング・雨樋(あまどい)まわりは修理提案が出やすく、早期対応が求められやすい箇所です。
定期点検の目的は建物の性能維持であり、指摘が入った場合は見積もりだけでも取り寄せて状況を把握しておくと安心です。
ヘーベルハウスの保証期間と修理費の関係
ヘーベルハウスでは、引き渡し後に初期保証が適用され、構造躯体や雨水侵入を防ぐ部分などは一定期間無償対応の対象になります。
保証を継続するには、定期点検で指摘された有償メンテナンスを受けることが条件になり、必要な補修をしなかった場合は保証が終了する可能性があります。
保証外の場合は、同じ修理でも全額自己負担となり、費用が大きくなる点に注意が必要です。
ヘーベルハウスのメンテナンス費用や、保証内容に関する情報は、下記の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】ヘーベルハウスの「メンテナンス費用」はなぜ高い?保証・費用相場・外注の選び方を解説!
ヘーベルハウスの修理費用は高い?

ヘーベルハウスの修理費用は、構造や専用部材の影響で一般住宅より割高になりやすい傾向があります。
雨漏り・防水・外壁など項目ごとの費用目安と、高く感じられる理由を整理します。
ヘーベルハウスの雨漏り修理費用
ヘーベルハウスの雨漏りは、築10年以上で発生しやすいトラブルです。
部分的な補修であれば5~10万円ほどで収まる場合がありますが、屋上防水全体をやり直す場合は30万円以上になるケースがあります。
また、雨漏りは原因の特定が難しく、調査費用が別途1~3万円前後かかるケースも。
場合によっては足場が必要となり、仮設費用が追加される可能性があります。
被害が広がるほど修理が複雑になりやすいため注意しましょう。
ヘーベルハウスで雨漏りした場合の原因や対処法・依頼先の選び方など、詳しい記事を関連記事で解説しています。
【関連記事】ヘーベルハウスで雨漏り?原因と修理方法を徹底解説|依頼先の比較と業者選びのポイント
ヘーベルハウスの屋上防水工事費用
ヘーベルハウスでよく採用される陸屋根は、防水層の劣化が進むと雨漏りにつながる可能性があるため、定期的な改修が欠かせません。
一般的な相場は30平米あたり25〜40万円前後で、工法によって費用が大きく変わります。
また、ALCを下地とするヘーベルハウスは吸水性が高く、施工時の下地処理に手間がかかるため、一般住宅より費用が上がりやすい点も特徴です。
現地調査を受けて劣化状況を確認すると、工法の選択がしやすくなります。
ヘーベルハウスの外壁のシーリングや塗装工事費用
外壁のひび割れやシーリング劣化は、ヘーベルハウスでも見られる代表的な症状です。
30坪の住宅であれば、シーリングの打ち替えや外壁の再塗装を含めて50〜100万円前後が目安になります。
外壁素材がALCパネルのため、一般的な窯業サイディングよりも施工面積が広く、材料や手間が増えやすい点が費用に反映されます。
耐久性の高い塗料を選ぶと金額は上がりますが、メンテナンス周期を延ばせる点はメリットです。
また、ヘーベルハウスの外壁はALCパネルのため、一般的な住宅と比べて工事費が2〜3割ほど高くなる傾向があります。
下地処理や材料量が増える構造的な理由によるものです。
ヘーベルハウスの修理費用が高いといわれる理由
ヘーベルハウスの修理費用が高く感じられる背景には、専用部材の使用や指定工法が関係しています。
純正部材は品質が高い反面、一般的な建材より価格が上がりやすく、施工できる業者も限られるため人件費も高くなりがちです。
また、メーカー指定の下請け構造が費用に反映されやすく、管理コストや保証制度を維持するための事務経費なども見積もりに含まれるケースもあります。
費用差が気になる場合は、複数の業者から見積もりを取り比較してみましょう。
口コミからみるヘーベルハウスの修理の実態

ここでは、ヘーベルハウスの修理に関する口コミを紹介します。
- ヘーベルハウスの良い口コミ
- ヘーベルハウスの悪い口コミ
順にみてみましょう。
ヘーベルハウスの良い口コミ|「対応が丁寧」「品質が安心」
まずは、良い口コミからです。
【良い口コミ①】ポチさん「20年以上も前に建て、アフターも満足してます」 |
住宅展示場でヘーベルハウスが気に入り、誠実な営業さん、頼りになる設計さんに、希望する家を建てていただきました。20年以上も前に建てましたが、特に困ることなく、アフターサービスもしっかりしていて、今でもヘーベルハウスにして良かったと思っています。 |
※営業マンやアフターサービスの対応にも満足されており、さすが「ヘーベルハウス」という口コミです。
【良い口コミ②】サンタさん「アフターサービス」 |
工業製品として見ても精度が高い印象。職人が曖昧に作った感じも無く細部まで完成度が高い。外観のデザインに個性が出しにくい以外は全く不満無し。内装に関しては自由度は低くないので好みに仕上げる事ができる。設計段階からユーザーの気持ちを汲み取ろうとする姿勢も高評価。そして何よりもアフターサービスが神対応すぎる。些細な事でも熱心に対応してくれる。坪単価が高めではあるが、それだけの価値はあると思います。 |
※品質的にも安心感があり、アフターサービスも申し分なしとの評判で、かなりの高評価です。
ヘーベルハウスの悪い口コミ|「費用が高い」「日程調整に時間がかかる」
次に、悪い口コミもみてみましょう。
【悪い口コミ①】クラークケントさん「丸投げ」 |
新築工事についてはほぼ満足でしたが、60年保証といっても、20年程たてば外壁屋根諸々のリフォームをおこなうことを進められ予算額として数百万円は見なくてはならない。その工事についても、数年前に施工したが最終打ち合わせにメーカーは同席せず下請け業者のみの打ち合わせとなっている。また、過日ベランダの物干し支柱のネジの緩みを直してもらったが、わずか10分程の作業時間にも関わらずヘーべリアンセンターから作業業者より2万円程の作業賃の請求がある。との話あり、メーカーとして下請け業者に丸投げし適正な価格も把握しないで話しているようである。 |
※20年経ったあとのメンテナンス・リフォーム費用などの費用が高いというご意見です。
アフターサポートに関しては、指定の業者対応という部分がネックと感じられているのかも。
【悪い口コミ②】マンゴヨーグルトさん「修繕の見積もり3か月以上来ない」 |
両親が建てたヘーベルハウスを、今年、亡くなった父から自分名義に書き換えました。私は一度もその家に住んだことがなく、父の死後母が25年以上住んでいます。母がどうしても修繕したいというので、6月に担当者が来て見積もりをお願いしました。3か月以上経った今も見積もりは届かず。強制的にヘーベル何とかという登録をさせられ、そこから問い合わせても何も返事なし。仕方なく今日電話をして、ようやく担当者から電話がありました。 |
※修理に関する「対応が遅い」という口コミです。
もちろん良い口コミにあったように「ヘーベルハウスのアフターサービスは素晴らしい」という口コミも多く、たまたまこのような対応になってしまったのかもしれません。
ヘーベルハウスの口コミを全体的に見てみると「対応が素晴らしい」「耐震もしっかりしていて安心」など多くの良い口コミが多い半面「アフターサービスやメンテナンスにかかる費用が高い」などの口コミも散見されました。
次の章では、ヘーベルハウスの指定業者以外に修理を依頼した場合の注意点や、費用相場などを解説します。
ヘーベルハウスの指定業者以外に修理を依頼しても大丈夫?

ヘーベルハウスの修理は、保証状況によって依頼先の選択肢が大きく変わります。
保証が残っているかどうかで対応が異なるため、指定業者と外部業者の違いを理解しておくと判断しやすくなるでしょう。
保証外なら外部業者でも問題なし
保証期間内の修理は、原則としてメーカー指定業者へ依頼するのが安全です。
期間中に外部業者へ依頼すると、対象部位の保証が継続できない可能性があるため注意が必要です。
一方で、延長保証が切れている場合は、屋上防水・外壁塗装・シーリング補修など多くの工事を外部業者に依頼できます。
ヘーベルハウスの施工経験がある専門業者なら、品質を保ちながらの適切な工法での作業が可能です。
保証が切れている場合は外部業者を選ぶメリットは大きく、費用の比較をする価値があります。
トラブルを避けるための注意点
外部業者へ依頼する場合は、契約前に見積もりの内訳や保証内容を確認しておくと安心です。
工事に必要な工程や材料を細かく記載した見積書を提示できる業者は、信頼性が高いでしょう。
施工後の保証書や、工事写真の報告があるかどうかも重要な判断材料になります。
工事内容を曖昧にしたまま契約すると、追加費用の発生や仕上がりトラブルにつながる可能性も少なくありません。
不安があるときは複数社に見積もりを取り、説明の丁寧さや提案内容を比較しましょう。
指定業者と指定外業者の修理費用比較
ヘーベルハウスの修理は、依頼先によって費用が大きく変わります。
指定業者は、純正部材の使用や管理コストが含まれ、割高になる傾向です。
一方、外部業者は工法の最適化により費用を抑えられるケースがあります。
ただし、安さだけで選ぶのではなく、施工実績やアフターサポートもあわせて確認すると安心です。
|
工事内容 |
指定業者の相場 |
指定以外の業者の相場 |
|---|---|---|
|
屋上防水30平米 |
約40万円前後 |
約25万円前後 |
|
外壁シーリング |
約50万円前後 |
約30万円前後 |
外部業者でも品質の高い施工が可能なため、複数社で比較しながら最適な依頼先を選ぶと納得しやすくなるでしょう。
ヘーベルハウスの修理を依頼する業者の選び方

ヘーベルハウスの修理は、構造の特性を理解した業者を選ぶことで、仕上がりの質が大きく変わります。
ここでは、ヘーベルハウスの修理を依頼する際の、業者の選び方を紹介します。
- 相見積もりを取って比較する
- ヘーベルハウスの工事実績がある業者を選ぶ
- 保証やアフターサービスが充実している業者を選ぶ
順にみていきましょう。
相見積もりを取って比較する
適切な業者を選ぶためには、少なくとも2〜3社から見積もりを取得して比較することが大切です。
工法や材料、作業範囲によって金額が変わるため、見積書の内訳を確認すると判断しやすくなります。
特に防水工事では、下地処理の方法や使用する材料のグレードが品質に影響するため、ここを明確に記載できる業者を選ぶと安心です。
複数社から見積もりを取ることで、妥当な価格帯がつかみやすくなります。
ヘーベルハウスの工事実績がある業者を選ぶ
ヘーベルハウスは、ALC外壁や陸屋根など独自の構造を採用しているため、その特性を理解した業者への依頼が仕上がりの質につながります。
ALCは吸水性が高いため、下地調整や防水処理の方法を誤ると数年で再劣化する可能性がある点がリスクです。
施工経験が豊富な業者は、劣化しやすい箇所を把握しており、適切な工法で工事を進められます。
ヘーベルハウスの施工実績を公開している業者を選ぶと技術力を判断しやすくなり、安心して依頼できるでしょう。
保証やアフターサービスが充実している業者を選ぶ
修理後のトラブルを防ぐためには、工事後の保証内容やアフターサービスを確認しておくことです。
保証期間が明確で、万が一の不具合にも対応できる業者なら安心できます。
工事写真の提出や定期点検の案内など、アフター体制が整っているかどうかも判断のポイントです。
費用の安さだけで選ぶと、保証が不十分な場合があり、再度工事が必要になるリスクがあります。
修理後のサポートまで含めて総合的に判断しましょう。
ヘーベルハウスの修理費用や対応に不安を感じたら専門業者に相談しよう!

ヘーベルハウスの修理は、保証状況によって依頼先が大きく変わり、費用も工事内容によって幅があります。
雨漏りや防水の劣化は、放置すると被害が広がるため、早めの点検が安心です。
指定業者だけでなく、外部専門業者との比較により負担を抑えられるケースもあります。
ヘーベルハウスの構造を理解した業者に相談すると納得のいく工事につながるでしょう。
ヘーベルハウスはもちろん、ハウスメーカーの陸屋根防水の実績が豊富な翔和に、ぜひお気軽にご相談ください。




