そろそろ外壁塗装を・・と思ったけど自分の家の外壁の種類がわからない分からない(-_-;) そんな経験ありませんか⁉
今回はそんな時に役立つ外壁の種類について話していこうと思います。
1.一般的によく使用されている外壁の種類は4種類
外壁と言っても種類はたくさんあります。
- 窯業系サイディング
- 金属サイディング
- 樹脂系サイディング
- 木質系サイディング
- トタン
- スタッコ
- リシン
- 吹き付けタイル
- タイル
- 天然石材
- レンガ
- モルタル
- ALC
- その他
それぞれの外壁の特徴を知らずに塗装工事をしても本当に良い工事はできません。
お客様も最低限の知識をもった上で、塗装業者選びから塗料メーカー・材料の種類を打ち合わせしていく必要があります。
そうでなければ、高額な費用を使っても自宅の寿命を長期に維持することはできません。
そこで、今回は一般的に多く使用されている代表的な外壁4種類、窯業系サイディング、モルタル外壁、金属系サイディング、ALC外壁についてご紹介させていただきます。
- 窯業系サイディング
- モルタルサイディング
- 金属サイディング
- ALC外壁
2.各外壁のメリット・デメリット
外壁塗料材を選択するためには、その特徴を知る事が重要です。
それぞれの外壁材の特徴、メリット・デメリットを知りご自宅に最も適した工事をしましょう。
2-1・窯業系サイディングのメリット・デメリット
メリット
- 豊富なデザインが多い
- コストパフォーマンスに優れている
- 防火性が優れている
- 工期が短い
デメリット
- 防水機能が無い
- 蓄熱性が高い
- シーリング材のメンテナンスが必要
- 塗装効果が無くなると湿気を吸って反ってしまう
窯業系サイディングの一番の魅力は『バリエーションの豊富さ』・『コストパフォーマンスの高さ』
です。新築住宅を購入する際に外観のデザインを重要視されている方も少なくないと思います。
『おしゃれな外観がいい』『落ち着いた外観がいい』『人と違った珍しい模様がいい』など、
人によって理想の外観イメージは異なります。
そういった様々なニーズに応えるためのバリエーションが窯業系サイディングの最大の魅力です。
もちろん性能的にも防火性・遮音性といった優れた部分もありますが、やはり『理想の外観にしたい』
という方からの人気が絶大です。
総合的に他の外壁材と比べて安価で施工費も安く、選択の幅が広い事で、様々なニーズに応える
ことができます。
デメリットとしては、『吸水性が高い』ということが上げられます。
窯業系サイディング事態には防水機能が無く、表面を塗装することで防水機能を持たせています。
その為、表面の塗装や目地のシーリング材が劣化してしまうと、雨水がボードないに侵入し、夏の暑さや冬の凍結
による膨張等で変形や反り、ひび割れを起こしてしまいます。
またボードとボードをつなぐ『シーリング』は紫外線に弱く塗装が劣化してしまうとシーリングが
紫外線にあたり、やがて劣化し伸縮性を失いボードの動きに追従できず肌別れしてしまい
その隙間から雨水が侵入して変形・反り・ひび割れを起こしてしまい、最悪の場合漏水し
内装までも痛めてしまう危険があります。
2-2・モルタル外壁のメリット・デメリット
メリット
- デザイン性が優れている
- 耐久性が優れている
- シーリングの劣化の心配が無い
デメリット
- 防水機能が無い
- ひび割れが起こりやすい
- 汚れが目立ちやすい
モルタルはサイディングとは違い、デザインを作ることができます。波模様をつけたり、形をくり抜いたり、
タイルを貼り付ける等々、外壁そのものをデザインすることはモルタルにしかできないことです。
サイディングは種類が豊富ではありますが、あくまで工場製品であり、『選ぶ』という作業になります。
それに対してモルタルは作るという作業が可能なのです。
『自分だけの』という方にはよいかもしれません。
またサイディングボードのようにつなぎ目がないため、シーリングの劣化を気にする必要がありません。
デメリットとしては、モルタル外壁も防水機能をもたないため、塗装で防水機能を持たせる必要があります。
またモルタルは必ずひび割れを起こすと考えておいた方がよいでしょう。
モルタルは乾燥伸縮を引き起こすため、ひび割れが起こります。
小さなひび割れであれば心配はありませんが、大きなひび割れになるとメンテナンスが必要となってきます。
2-3・金属サイディングのメリット・デメリット
メリット
- 断熱性が優れている
- 耐震性が優れている
- 耐凍害性が優れている
- コストパフォーマンスが良い
デメリット
- 傷がつきやすい
- サビが発生しやすい
- 酸性雨、塩害被害を受けやすい
金属サイディングとは、表面はスチール板などで施し、裏には断熱材を入れたサイディングの事です。
ステンレスのような丈夫さとアルミのような腐食しにくい性質を併せ持った丈夫で低価格なサイディングボードです
断熱性とは、簡単に言うと『外の気温の影響を受けない』ということ、また逆に『中の気温を保ち続ける』とも
言えます。金属サイディングには優れた断熱性をもつ、硬質プラスチックフォームという断熱材が
入っています。また断熱性の他に『耐凍害性』も金属サイディングの特徴の一つです。
耐凍害性とは、その名の通り『凍害に強い』ということです。凍害とは外壁材に湿気・水分が入り込み、
それが凍結、融解を繰り返すことで外壁材の劣化を起こすことがあります。
特に寒冷地では、凍害が発生しやすい。しかし金属サイディング使われている硬質プラスチックホームは水分吸収
が少なく、凍害を防ぐ事ができるため、寒冷地でも多く使われています。
デメリットとしては、金属であるため金属板自体は温度変化が激しくなり、変形してしまったり
衝撃にも弱く、物があたるとへこんでしまったりすることもあります。
また、海岸沿いでは塩害の被害を受け、錆てしまったりすることもあります。
2-4・ALC外壁のメリット・デメリット
メリット
- 耐久性が優れている
- 耐火性が優れている
- 耐震性が優れている
- 耐熱性が優れている
デメリット
- 防水性が無い
- 吸水性が高い
- 表面強度が低い
ALC外壁とは日本語で『軽量気泡コンクリート』と言われています。
耐火性・耐熱性・遮音性等、建物に求められる様々な性能を高レベルで満たす外壁材です。
ALC外壁の一番の強みは耐火性です。耐火性とは『燃えにくい』ということです。
ALC外壁は過酷な耐火試験をクリアした、国土交通大臣認定の耐火構造部材で優れた耐火性能を有しています。
また耐震性も優れています。その名の通り『地震に強い・揺れに強い』ということです。
阪神淡路大震災の際にも燃えず・倒れずで有名になった大手ハウスメーカーのへーベルハウスもALC外壁です。
『建物そのものの強さ』や『軽さ』も耐震性に含まれます。
ALC外壁は水に浮くほど軽いコンクリートなのです。特にこの二点が他の外壁材より優れており、
一般住宅以外にも高層ビルや新幹線等、公共施設や文化財保存施設といった様々な建物にも採用されています。
デメリットとしては、ALC外壁事態に防水機能が無いため、塗装による防水が必要ということです。
ALC外壁は小さな気泡が多くあり、イメージとしてはスポンジのようなもので、
吸水性が高いです。そのため一度水が入ってしまうとひび割れや欠けといった劣化が生じてしまいます。
以上が外壁の種類とメリット・デメリットでした。
上記の知識があるだけで今お住まいのご自宅の現状や痛み具合外壁塗装の時期などが
分かりいざ業者に発注する際にも打ち合わせしやすくなると思います。