ヘーベルハウスの屋上防水工事はどこに頼む?費用相場やメリット・注意点を徹底チェック!

ヘーベルハウスの屋上は、デザイン性や活用性に優れた「陸屋根」が多く採用されています。

しかし、陸屋根は防水対策が不十分だと雨漏りのリスクが高まり、修繕費がかさむ原因になります。

そのため、定期的な防水工事やメンテナンスが欠かせません

ヘーベルハウスには独自のメンテナンス制度があり、安心して依頼できる一方で、費用面では高額になりやすいです。

外注で防水専門業者に依頼する選択肢もあり、コストを抑えながら質の高い工事が可能な場合もあります。

この記事では、ヘーベルハウス屋上防水工事の特徴や費用相場、指定業者と外注業者の違い、さらに雨漏り時の保証制度まで解説します。

ヘーベルハウスの屋上防水工事でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

ヘーベルハウスの屋根(屋上)で多く採用されているのは陸屋根

ヘーベルハウスの屋根(屋上)で多く採用されているのは陸屋根
出典:注文住宅を商品から選ぶ | ヘーベルハウス | ハウスメーカー・住宅メーカー・注文住宅 | 旭化成ホームズ

ヘーベルハウスでは、勾配屋根も選択可能ですが、スタイリッシュで現代的な印象を与える陸屋根が多く採用されています。

デザイン性の高さだけでなく、屋上活用の可能性や、維持管理のしやすさが支持されている理由です。

ここでは、ヘーベルハウスに多い陸屋根のメリットやデメリットについて解説します。

ヘーベルハウスに多い陸屋根のメリット

ヘーベルハウスに多い陸屋根のメリットは、主に次の3点です。

  1. デザイン性に富んでいる
  2. メンテナンスがしやすい
  3. 屋上として有効活用が可能

陸屋根は、フラットな形状により外観をスタイリッシュにみせられるため、現代的な住宅にマッチします。

また、勾配がないため、雨どいの清掃や屋根表面の点検がしやすく、維持管理の効率性も高いのが特徴です。

さらに、屋上を物干しや家庭菜園、太陽光発電の設置などに活用でき、敷地を有効に使える点も大きな利点といえます。

知っておこう|陸屋根のデメリット

陸屋根のデメリットも把握しておきましょう。

主なデメリットは、次の3点です。

  1. 雨漏りがしやすい
  2. 防水層の定期的なメンテナンスが必須
  3. 最上階の断熱性能への配慮が必要

陸屋根は、雨水が流れにくいため、防水層が劣化すると雨漏りしやすいという弱点があります。

そのため、トップコートの塗り替えや排水口の清掃など定期的なメンテナンスは避けられません。

また、屋根裏がない構造のため日射や外気の影響を受けやすく、最上階の快適性を保つには、断熱・遮熱対策が欠かせません。

デザインや活用性を重視する際には、こうしたデメリットも理解したうえで計画を立てることが重要です。

ヘーベルハウスのメンテナンスシステムと防水工事の費用の目安

ヘーベルハウスのメンテナンスシステムと防水工事の費用の目安
ヘーベルハウスには独自のメンテナンス制度があり、定期的な点検や工事を受けることで長期保証を受けられます。

ただし、保証内容や費用は工事内容によって変動するため、事前に仕組みを理解しておくことが大切です。

ヘーベルハウスの定期メンテナンス制度とは

ヘーベルハウスの大きな特徴は、鉄骨造の柱や梁などの主要構造部に対して、最長30年の初期保証が付帯している点です。

さらに、5年ごとの定期点検や必要な有料メンテナンスの実施により、最長60年まで保証を延長できます。

この長期保証制度は、安心材料となりますが、注意すべきは保証範囲の違いです。

主要な住宅設備は10年、防水シーリングや外壁仕上げ材などの部分は5年と、構造体に比べて短いスパンで保証が終了します

つまり、防水や仕上げ部分に関しては、定期的にメンテナンス費用が発生する前提で計画を立てる必要があります。

保証制度の理解と、範囲や条件の把握と確認が重要です。

ヘーベルハウスのメンテナンススケジュール

ヘーベルハウスでは、引き渡し後5年ごとに定期点検がおこなわれます。

専門スタッフが屋根や外壁の状態を目視確認したり、専用機器を用いて劣化や異常をチェックしたりします。

特に、屋上部分で重点的に確認されるのは、排水口の詰まりや防水層の劣化状態です。

さらに、築15〜20年を迎える頃には、大規模なメンテナンス工事を推奨されるケースが多くなります

この時期には、トップコートの再塗装や防水シートの部分補修などの、屋上防水工事が必要になる場合がでてきます。

定期点検を受けるだけでは雨漏りを完全に防げないため、劣化状況に応じた計画的な補修工事が、建物寿命を延ばすポイントです。

ヘーベルハウスの屋上防水メンテナンス工事の費用相場

防水工事内容 実施時期の目安 ヘーベルハウスの費用相場
(1平米あたり)
一般的な相場
(1平米あたり)
特徴・ポイント
トップコート塗り替え 10~15年 2,600~5,200円 1,800~2,200円
  • 表面の保護層を再塗装
  • 費用は高めだが保証体制に基づく施工
防水シート再施工 20~30年 7,000~13,000円 3,500~7,500円
  • 既存防水層の上に新しいシートを重ねる
  • 耐久性は高いが単価差が大きい

ヘーベルハウスの工事が高額になる背景には、独自の施工基準や専用資材の使用、保証制度を維持するためのコストが関係しています。

安心感はあるものの、費用負担は一般的な相場の約1.5〜2倍になるケースも少なくありません。

そのため、事前に見積もりを取り、費用と保証のバランス確認が大切です。

屋上防水工事はヘーベルハウス指定以外の業者への依頼が可能

屋上防水工事はヘーベルハウス指定以外の業者への依頼が可能
ヘーベルハウスの工事のなかには、独自の構造に強く依存するものとそうでないものがあります。

例えば、外壁塗装やシーリング(コーキング)工事、防水工事などの仕上げや表面処理に関わる部分は、必ずしも専用の部材や工法を要するわけではありません。

そのため、ヘーベルハウスの指定業者でなくても対応できるケースが多く、結果として屋上の防水工事も外注業者への依頼が可能です。

外注で防水専門業者に依頼すれば安くなる|その理由は?

ヘーベルハウス指定業者では、施工費用に中間マージンや独自資材の使用コストが含まれるため、どうしても工事単価が高くなりがちです。

一方で、外注の防水専門業者に依頼すると、直接契約できる分マージンを削減でき、費用を抑えやすくなります

さらに、使用する材料や工法の自由度が高く、自宅の環境や予算に合わせた最適な方法を選択できるのも利点です。

特に、塩ビシートやウレタン防水など、幅広い工法に対応できる業者であれば、耐久性とコストのバランスを調整できます。

費用面だけでなく、将来的なメンテナンス計画にも柔軟に対応できる点は、大きな魅力です。

外注で防水専門業者に依頼する際の注意点

外注業者に依頼する場合、費用が安くなる半面、ヘーベルハウス本体の長期保証が受けられなくなる可能性があります

また、施工技術の伴わない業者に依頼すると、かえって不具合が起きて修理費がかさむリスクもあるため注意が必要です。

信頼できる業者を選ぶには、施工実績や口コミの確認、複数社での相見積もりが欠かせません。

特に、ALCパネル※を扱った経験があるかは重要なポイントです。

※珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末を主原料とし、高温高圧蒸気養生という独自の製法による軽量気泡コンクリート建材。 現代建築に欠かせない建材として位置づけられている。

外注を検討する場合は、こうした注意点を押さえて慎重に業者を選びましょう。

防水工事を依頼する際の、信頼できる業者選びのコツに関しては下記の記事をご覧ください。

【関連記事】シート防水の耐用年数(寿命)は?屋上・ベランダの防水を長持ちさせる秘訣を解説!

ヘーベルハウスの防水工事を外注に依頼するのはどんなとき?

外注を選ぶケースとしては、以下のような状況があげられます。

  • 保証期間がすでに終了している、または延長を希望しない場合
  • 指定業者の見積もりが大幅に予算を超えている場合
  • 防水や外壁塗装でALC対応実績のある外注業者が近くにいる場合

このようなケースでは、外注業者を活用すれば、費用を抑えつつも専門的な施工を受けられる可能性があります。

ヘーベルハウスの防水工事を外注する際の、より詳しい情報に関しては、下記の記事をチェックしましょう。

【関連記事】ヘーベルハウスの「メンテナンス費用」はなぜ高い?保証・費用相場・外注の選び方を解説!

ヘーベルハウスで万が一に雨漏りした際の対処法と保証について

ヘーベルハウスで万が一に雨漏りした際の対処法と保証について
どんなに堅牢な住宅でも、陸屋根構造を採用する以上、雨漏りのリスクはゼロではありません。

発生した際に慌てないよう、初期対応・修理方法・保証内容を理解しておくことが安心につながります。

  • ヘーベルハウスで雨漏りが見つかった際の初期対応
  • ヘーベルハウスでの雨漏りの具体的な修理方法
  • ヘーベルハウスの雨漏りの保証内容について

順に解説します。

ヘーベルハウスで雨漏りが見つかった際の初期対応

雨漏りに気づいた場合、まずは応急処置が必要です。

漏れている箇所の下にバケツや雑巾を置いて、床や家財への被害を最小限に抑えましょう。

また、あとの原因究明や保険請求に備えて、スマートフォンなどでシミや水の垂れている様子を写真・動画に残すことも大切です。

注意すべきは、DIYによる修理を試みないこと

高所作業は危険なうえ、誤った処置は症状を悪化させる恐れがあります。

雨漏りを発見したら、すぐにヘーベルハウスのアフターサービス窓口へ連絡し、専門スタッフへの対応を依頼しましょう。

ヘーベルハウスでの雨漏りの具体的な修理方法

修理の際は、まず専門スタッフが現地で調査をおこない、雨漏りの原因を特定します。

排水口の詰まりや防水層のひび割れなど、症状によって必要な工事内容は異なります。

軽度なものであれば、防水シートの一部補修やトップコートの再塗装で対応できる場合もあるでしょう。

一方で、劣化が広範囲に及んでいる場合には、既存シート全体の張り替えや新しい防水層の追加施工など、大掛かりな工事が必要となるケースも少なくありません。

重要なのは、原因を曖昧にせず正しく突き止めたうえで、最適な処置を選ぶことです。

誤った施工は再発のリスクを高めるため、専門的な判断が欠かせません。

また、定期点検を受けて早期に劣化を把握しておけば、大規模工事に至る前に補修でき、修理費を抑える効果も期待できるでしょう。

ヘーベルハウスの雨漏りの保証内容について

新築のヘーベルハウスには「住宅瑕疵担保責任保険」に基づく保証があり、建物の主要構造部と雨水の侵入を防ぐ部分に関しては10年間の無償修理が受けられます

ただし自然災害による損傷や、オーナー自身のメンテナンス不足による劣化(排水口の清掃不備など)、経年劣化、さらに指定外の業者による施工が原因となった不具合は保証対象外です。

なお、台風などの風災による雨漏りは、火災保険に付帯する「風災補償」でカバーされる場合があります。

つまり、保証と保険の範囲を正しく理解し、どちらで対応できるかを確認しておくことが、安心して住み続けるためのポイントです。

ヘーベルハウスの屋上防水工事は「技術」と「コスト」の両方で比較しよう

ヘーベルハウスの屋上防水工事は「技術」と「コスト」の両方で比較しよう

ヘーベルハウスでは、デザイン性や機能性に優れた「陸屋根」が多く採用されています。

しかし、陸屋根は雨漏りのリスクが高く、防水工事や定期的なメンテナンスが欠かせません。

公式のメンテナンス制度を利用すれば長期保証を受けられる安心感がありますが、費用は一般的な相場より高めです。

一方で、外壁塗装やシーリング、防水工事など構造に依存しない部分は外注業者でも施工可能であり、中間マージンが省ける分コストを抑えられる場合があります。

ただし、外注時は保証対象外となるケースや業者選びのリスクに注意が必要です。

最終的には、保証制度の安心感と費用削減のメリットを比較し、自分の住まいにとっての最適な方法の見極めが大切です。

技術力とコストの両面から、バランスよく検討しましょう。

ヘーベルハウスの屋上防水工事に関してお悩みの場合は、ハウスメーカー防水工事の実績が豊富な、株式会社翔和にお気軽にご相談ください。

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